ARMNATT Review
Darkness Times
![ARMNATT - Darkness Times](/img/article/armnatt_darkness-times.jpg)
- Ritual of the Dark Souls
- Destroying Divinity
- Open the Gates
- Darkness Times
- And the Day Becomes Night
- Blackveil
- Purified Ashes
- From the Depths
- Forest of Shadows
- Dark Cleansing Winds
ポルトガルのブラックメタルバンド Armnatt の 1st『Darkness Times』をレビュー。2014年リリース。
ポルトガルの3人組ブラックメタルバンド。単調な鈍いプリミティブなブラックメタルをやっている。出身国とジャケットから Black Cilice みたいな音を想像したが悪い意味で裏切られた。
これまた数少ないリフパターンをただただ繰り返す祭囃子のような作品。本来はこれがプリミティ・ブラックメタルの基本型なのだが本作は無味無臭過ぎて単に退屈なだけとなっているのが辛い。A Diaboli や Asgard と同じ。
Demoncy や Diaboli のように音に凄みがあるわけでもない。機械的に表面だけ取り繕って籠った質感を出したような音にはわざとらしさを感じてしまう。もっかい先達達の音を復習ってはいかがか。
Dense Fog
![ARMNATT - Dense Fog](/img/article/armnatt_dense-fog.jpg)
- The Flame of Purification
- Dense Fog
- Black Devotion
- Circumscribing the Circle
- Eternal Night
- As the Dark Moon Rises
- Vultfigures
- Obscure
- In the Catacombs
- Echoes from the Distant Past
ポルトガルのブラックメタルバンド Armnatt の 2nd『Darkness Times』をレビュー。2020年リリース。
前作と同じ作風。単調リフの反復プリミティブで目指す所は初期北欧ブラックメタルと察する。疾走パートの増量で勢いが出て音のモッサリ感が改善したので所感は前作『Darkness Times』より断然良い。曲が退屈なのは変わらず。
プリミティブ過ぎるリフとバタバタしたリズムが初期の Burzum っぽいと思うところも。しかし、やはりどこか作り込んだ感じのする黒い音に筆者の耳は拒否反応を起こす。嗜みが音から嗅ぎ取れてしまうのか面づらだけのプリミティブ・ブラックメタルには浸れない。そこはもうちょい巧く隠してほしい。
なんとなくだが腹を括ってファスト・ブラックメタル方向に進んだら結構良い作品を作りそうな気がする。単調さが退屈なだけで終わってしまう匙加減が難しい。いやぁ、プリミティブ・ブラックメタルって本当に面白いですね〜