A DIABOLI Review
The Sweet Death
- The Sweet Death
- Stepping In
- Self Hatred
- Catharsis
- Tormented Whore
- Nei, jeg vil ikke
- Ocean Drowning
- Mutilate
- Isn't It Strange?
- Ave Satanas
- Sun and the Moon
- Et evig skrik fra helvete
- It Hurt
- Se meg i speilet
ノルウェーのブラックメタルバンド A Diaboli の 1st『The Sweet Death』をレビュー。2020年リリース。
Diaboli ではなく A Diaboli。ノルウェーの3人組ブラックメタルバンド。Metallum によると拠点がノルウェーになっているがボーカル以外の2人はアメリカ人。北欧ブラックメタルっぽくないなと思ったのも納得。
音は初期の Demoncy に似たプリミティブ・ブラックメタル。重心低く蠢くような音で単調なリフを繰り返し聴き手の不安感を煽ってくる。ボーカルの非人間的な極悪っぷりも似ている。
プログラミングによるドラムがポコポコした軽い音で音楽性に嵌ってない。この音が安っぽさを感じさせているのは否めない。デスメタル風の #3. "Self Hatred"、アンビエント風シンセが虚無的に響く #4. "Catharsis" などもあるが大抵の曲は退屈なリフが只管続く求心力に欠ける内容。
クリーンボイスで気怠く語るように歌う #13. "It Hurt" みたいなわけのわからん曲もある。凶悪な音を出そうとしているようだがどこか行儀の良さが出てしまっている。こういった音楽性で行くならもっと徹底してやって欲しいところ。
Kvalmende Folk
- Religion er fiksjond
- Taper og en skuffelsed
- I det svarte hulld
- Mann deg oppd
- Barndomd
- Anse dine valgd
- Unresolved Ward
- Verdiløsd
- Mer styrked
- Kvalmended
- Wanted (New Version)
- OCD
ノルウェーのブラックメタルバンド A Diaboli の 2nd『Kvalmende folk』をレビュー。2020年リリース。
2020年中に大量の音源をリリースしているノルウェーのブラックメタルバンド。本作は 2nd フルアルバム。音楽性は前作『The Sweet Death』と同じ。くぐもった空気感を醸すスロー〜ミドルテンポ基調の単調なブラックメタル。
乾いた音質で淡々とリフを刻むギター。前作より音質が少し改善された機械的なドラム。その上でボーカルが一人奮闘。怨霊じみた極悪声で唸り謳う。曲に表情が無く音楽というよりTVの場面映像の裏で流れるBGMのよう。退屈極まりない内容。
前作に増してウンザリさせられた。とても人に聴かせようとしているとは思えない代物。真剣に聴くのは時間の無駄。Asgard、Armnatt 系ブラックメタル。