BLASPHEMY - Fallen Angel Of Doom
カナダのブラックメタルバンド Blasphemy の 1st『Fallen Angel of Doom』をレビュー
![BLASPHEMY - Fallen Angel Of Doom](/img/article/blasphemy_fallen-angel-of-doom.jpg)
BLASPHEMY - Fallen Angel Of Doom 収録曲
- Winds of the Black Godz (Intro)
- Fallen Angel of Doom
- Hording of Evil Vengeance
- Darkness Prevails
- Desecration
- Ritual
- Weltering in Blood
- Demoniac
- Goddess of Perversity
- The Desolate One (Outro)
BLASPHEMY - Fallen Angel Of Doom REVIEW
カナダのブラックメタルバンド Blasphemy の 1st『Fallen Angel of Doom』をレビュー。1990年リリース。
ウォー・ブラックメタルと呼ばれるブラックメタルの異端流派の始祖バンド。とてつもなく冒涜的。ひたすら雪崩のようなブラストと地の底を這う苛烈なリフで聴き手を圧倒する暴虐作品である。当時のあらゆる激烈音がごった煮にされてドロドロのまま蠢く極北の音が聴ける。
前作デモ『Blood upon the Altar』はゴリゴリしたスラッシュメタルっぽさのある内容でキャッチーですらあったが本作では完全に異世界の扉を開いて "捧げて" しまっている。
ここにあるのは全てを殲滅しつくすかのような破壊衝動のみ。もはやブラストパートは何をやっているか殆ど聴き取り不可能。何かよくわからんけど、これはすげぇと思わされる威圧感を持っている。
通常のブラックメタル愛好家には受入れ辛い音だろう。筆者は先に Beherit や Impaled Nazarene『Tol Cormpt Norz Norz Norz』、 Demoncy『Joined In Darkness』、Incantation『Onward To Golgotha』などの他の異端作品を聴いていたので少し耐性ができていて助かった。何度聴いても未だ慣れない圧倒的な暴虐さである。
これほど聴き手と聴く機会を選ぶ音源はない。しかし何の因果か時折CDラックから取り出して聴いてしまう。たとえ売っても何時しかCDラックに戻っていそうで怖くて売れない "覇王の卵" 音源。きっと筆者が真の所有者でなければ自然と離れていくだろう。
後半がなんとなく聴き易くなって好み。#6. "Ritual"、#7. "Weltering In Blood"、音が幾分クリアになる #9. "Goddess Of Perversity" あたりがカッコ良い。
BLASPHEMY - Fallen Angel Of Doom CD情報
- Canadian War Black Metal
- 2013年リリース
- Nuclear War Now! Productions
- metal-archives.com
BLASPHEMY - Fallen Angel Of Doom メンバー
- 3 Black Hearts of Damnation and Impurity
- Drums
- Nocturnal Grave Desecrator and Black Winds
- Vocals, Bass
- Caller of the Storms
- Guitars
- The Traditional Sodomizer of the Goddess of Perversity
- Guitars