IMPALED NAZARENE Review

フィンランドのブラックメタルバンド Impaled Nazarene の 13th『Eight Headed Serpent』をレビュー。2021年リリース。

冒頭から男が女の声色でエグい事を言っている。ジャケットがイケてる（Tシャツ欲しい）がプラケースを開くとCD上プリントがまたエグい。いつもの Impaled Nazarene でなにより。メンバー交代はなし。

前作『Vigorous and Liberating Death』から7年。このバンドにしては随分と間が空いた。ハードコア・パンクメタルとブラックメタルが折衷した音楽性はいつも通り。空元気っぽくて物足りなかった前作に対して本作は元気溌剌。かなり抜けの良い作風で駆け抜ける。

本作ではトレモロリフに冷酷さが宿りハードコア・パンクな部分との乖離が大きい。ここ数作の中ではブラックメタル度が高めな印象。隅々までベタ。ヤンチャだけどおチャラけなしで全曲熱い。

シンガロングが映える #4. "The Nonconformists" が最高。筆者は通常CD盤を購入。Digipak 盤はボーナストラックを2曲収録しているのを後で知って後悔した。これからの方はご注意ください。