WARMOON LORD - Burning Banners Of The Funereal War
フィンランドのブラックメタルバンド Warmoon Lord の 1thアルバム 『Burning Banners of the Funereal War』 をレビュー
WARMOON LORD - Burning Banners Of The Funereal War 収録曲
- The Tragic Moon
- Obsessing Darkness
- In a Rotting Memories Grave
- Funereal Blood
- Blazing Warrior Soul
- ...and the Black Crows Ate Their Lifeless Bodies
WARMOON LORD - Burning Banners Of The Funereal War REVIEW
フィンランドのブラックメタルバンド Warmoon Lord の1st『Burning Banners of the Funereal War』。筆者が購入したのは500枚限定のデジパックCD盤。
フィンランドらしい薄らメロディックなリフを基調に巧みなキーボードで曲を彩るシンフォニック・ブラックメタル。これは素晴らしい!音質良し、曲良し、演奏良し。2019年のベスト・ブラックメタルアルバム候補の1枚。
Lord Vechi Vrajitor(Juuso Peltola)なる人物が全て1人でこなしている。Warmoon Lord 以外にも電子音楽やドゥーム/メタルバンドをやっていて多才な人物のようだ。
最初と最後がインストで実質4曲、トータル30分ちょっと。ジャケットから Mayhem『De Mysteriis Dom Sathanas』を連想したが然に非ず。小曲 #1. "The Tragic Moon" の後の #2. "Obsessing Darkness" の出だしがモロに Darkthrone だったので「そっちか!」と思ってたら、Darkthrone は最初だけでその後はいかにもフィニッシュ・ブラックメタルといった趣に展開していく。やはりお国柄は隠せないということか。
爆走する轟音の中に扇情的なメロディを塗してダイナミックに展開する様が『Let The Devil In』の頃の Sargeist っぽい。Sargeist 程に哀愁は感じないがシンフォニックアレンジが巧みで時に Emperor 風、時に Nokturnal Mortum 風、フランスのブラックメタルバンド風だったりと多彩。ブラックメタル4曲はいずれも6~7分あるが退屈さとは全く無縁。
正直このバンドならではという所は無いが、各種ブラックメタルを良いとこ採りして上手い事まとめたなぁという印象。音質が淡々としているというか無機質な感じなのは別でやってる電子音楽の影響だろうか。色々やっている人なのでこれ1枚で終わってしまわないか心配。次作も是非作って欲しい。
WARMOON LORD - Burning Banners Of The Funereal War CD情報
- Wolfspell Records
- 2019年2月2日リリース
- 500枚限定デジパックCD
- Bandcamp
WARMOON LORD - Burning Banners Of The Funereal War メンバー
- Lord Vechi Vrajitor
- All instruments, Vocals