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IV V I IV - Hening Kelam

マレーシアのブラックメタルバンド IV V I IV の1st『Hening..Kelam』をレビュー

IV V I IV - Hening Kelam

IV V I IV - Hening Kelam 収録曲

  1. Subhi (intro)
  2. Graveyard Romanticism
  3. A Night of Ghastly Moon
  4. Akal Tersangsi Metafizik
  5. Hancur Badan Dikandung Tanah
  6. Will You Share This Suffering?
  7. The Inferi
  8. Hening.. Kelam..
  9. Sri Gumum
  10. Terbungkam Lisanku

IV V I IV - Hening Kelam REVIEW

マレーシアのブラックメタルバンド IV V I IV の1stフルアルバム『Hening..Kelam』をレビュー。アルバムタイトルは "闇の静けさ" という意味。

前作EP『Endless Morbidity』の延長線上の作風。音質の面で『Endless Morbidity』は素人臭さを感じさせたが、今作では大きく改善されている。

疾走パートが多めながらも、気怠い雰囲気を漂わせたメロディによくある鬱系とは違った印象を受ける。これがマレーシア産ならではなのか興味が湧く所。

前EPでも垣間見せていたメロディの良さが奥行きのある音質でより際立つようになった。今作ではトレモロギターだけでなく単音リードメロディでも美しい調べが聴ける。

気怠く揺蕩うような雰囲気の #6. "Will You Share This Suffering"。儚いギターメロディが Amorphis の『Tales from the Thousand Lakes』を想い出させる #2. "Graveyard Romanticism" や #9 "Sri Gumum"。荒涼としたメロディでスケール感を醸す #10. "Terbungkam Lisanku" がお気に入り。

敢えてマイナス点をあげれば、10曲53分はやや長く感じる。後半の曲が出色なので聴後の気分は良かったが、もう少し曲を絞っていたらより好印象だったろう。

IV V I IV - Hening Kelam CD情報

IV V I IV - Hening Kelam メンバー

  • Ievol Cytherea
  • Bass
  • Shadow
  • Guitars
  • Obscurum
  • Drums
  • Nocturr
  • Guitars, Vocals
公開: 2019/05/07更新: 2020/07/02