VALLENDUSK Review
Black Clouds Gathering
- Fragments of Light
- To Wander and Beyond
- Shades of Grey
- Into the Mist
- Among the Giants
- Realms of the Elder
- Land of the Lurking Twilight
インドネシアのブラックメタルバンド Vallendusk の 1st『Black Clouds Gathering』をレビュー。2013年リリース。
インドネシアのアトモスフェリック・ブラックメタルバンド。Alcest と Aara と Fen の旨味を抽出して柔和に仕立て上げたような作品。
この系統の典型的な作風ながら類稀なメロディーの良さで耳を離さない。雰囲気重視に陥らずメロディで勝負をしている感じが好印象。
ギターの音がくっきりしておりメロディーの芳潤さがダイレクトに伝わってくる。高密度の轟音で攻めたてる爆走を主としながらも心象は穏やか。
優しい旋律が郷愁を呼び覚まし聴後は心地よい一時に浸ることができる。オススメの逸品。
Homeward Path
- Windswept Plain
- Earth Serpent
- The Anchors
- The Wayfarers
- Ring of Fire
- Eyes of the Watcher
- Grains of Horizon
インドネシアのブラックメタルバンド Vallendusk の 2nd『Homeward Path』をレビュー。2015年リリース。
前作『Black Clouds Gathering』同様のメロディの素晴らしさ。音楽性に変化なく前作でこの麗しいメロディに魅せられた方は本作もおすすめ。
懐かしい田舎の風景が目蓋に浮かぶ。気軽に帰省などできない状況のいまだからこそより心に響くのかもしれない。とにかくメロディが良い。心地よく眠りにつける轟音爆走を聴かせる。聴き手を優しく包み込む柔和さは前作の方が上に感じた。
Wolves in the Throne Room 系というか、筆者は得意でない型のブラックメタルだがこのバンドは不思議と嵌った。ボーカルの歌い方のせいかメロディック・デスメタルやペイガン・ヴァイキングメタル風に聴こえることも多い。