PILLARS OF CRUCIFIXION Review
Parrhesia
- Chapter I
- Chapter II
- Chapter II
フィンランドのブラックメタルバンド Pillars of Crucifixion の EP『Parrhesia』をレビュー。3曲入り、2016年リリース。
フィンランドはエスポー出身の2人組ブラックメタルバンド。曲名は全て "Chapter"。
音楽性はどっしりしたリズムに激烈リフと姦しいボーカルを乗せた攻撃的なブラックメタル。デスメタリックなドロドロしたリフや荘厳なスローパートを織り交ぜてかなり起伏の激しい曲展開を聴かせる。Emperor の『IX Equilibrium』から派手なキーボードを取っ払った感じというとわかりやすいかもしれない。
曲の出来はかなり良い。特に最後の "Chapter III" は出色、中間部の荘厳な雰囲気から徐々に盛り上がって爆走パートに雪崩れ込む展開は劇的で堪らない。
フィンランドのブラックメタルバンドには珍しいタイプかもしれない。素晴らしい。フルアルバムにも期待。
Miasma
- Chapter I
- Chapter II
- Chapter III
- Chapter IV
- Chapter V
- Chapter VI
- Chapter VII
- Chapter VIII
フィンランドのブラックメタルバンド Pillars of Crucifixion の 1stフル『Miasma』をレビュー。
ドラマーが加わり3人組バンドになっている。曲名はEPと同様、全曲 "Chapter" 名義。この曲名で紛らわしくないのだろうか?バンド内で話をするときに「"Chapter I"?どの "Chapter I" だよ?」って事になりそうなモンだが。
前作EPから作風が変わった 1st フルアルバム。随分とあっさりとした音楽性に変化。喧しいボーカルはそのまま。新加入ドラマーの低音が効いていてどっしりした重量感ある音も変わらないが、単調なリフ使いとドカドカ響くドラムで厭世観漂う世界観を演出するプリミティブなブラックメタルスタイルになっている。
前半はかなり単調な曲が並ぶ。正直半分くらい聴いて退屈で辛くなってきた。後半は激烈度の高い曲が続きやや持ち直す。
この変化はちょっと残念。EPの方が良い。