STRIGES Review
Verum Veterum
- Scourge of the Ages
- Devouring the Flame
- Seven Ghouls from the Mountains of Mashu
- Summoning the Sorceress of the Moon
- Parched with Eternal Thirst
- Entwined in Shadows, Drawn to Death
- An Ancient Mournful Soul
フィンランドのブラックメタルバンド Striges の 1st『Verum Veterum』をレビュー。2020年リリース。
Horna の shatraug の別働隊プリミティブ・ブラックメタルバンドの 1st。ドラムが Horna の LRH。ボーカルは米国のブラックメタルバンド Vimur のメンバーという3人体制。
音楽性は Horna の初期2作に近い。不穏な空気を纏い疾走する黒い音世界。Mayhem や Gorgoroth などのノルウェー初期ブラックメタルの雰囲気を色濃く出した古典的な作風。
不気味な響きの単音フレーズを絡めたリフで殆ど同じ速度で走り続ける。曲が判別しづらいが捻らず直球勝負する姿勢は清々しい。6曲目が Horna っぽい。ポロッと素が出てしまった感にニヤつく。後半は哀感を感じさせる箇所がチラホラ。
何もかもコテコテ。本当にブラックメタルらしいブラックメタル。実家にいるかのような安らぎを与えてくれる。わざわざ Horna と別バンドでやらんでもと思わなくもないが流石の出来。