NIHTYMNE Review

アルゼンチンのブラックメタルバンド Nihtymne の 1st『Nihtymne』をレビュー。2020年リリース。

1人メロディック・ブラックメタルバンド。ギターが終始明瞭なメロディを奏でるメロディック・デスメタル寄りの作風。勇壮なメロディは相当大仰で扇情的。否応無しに気持ちが昂る。音楽性が若干違うがそのメロディ感に Catamenia を思い出した。

綺麗な音質だがザラつきを残したギターサウンドが絡み合う様がブラックメタルらしさをなんとか感じさせる。『The Somberlain』期 Dissection 影響下の作風と言える。

なんと言っても聴き処はメロディックなギター。メロディ頼みすぎて曲のメリハリが不足している気がしないでもないがメロディの充実度は圧倒的。

ストレートに突っ走る #1. "Fata Morgana" と殊に劇的な #7. "The Uses of Abuses in History For Life" が気に入った。叙情派要チェックのおすすめ品。