Noisy Minority 〜Mainly Black Metal Review Site〜

HORNA - Sotahuuto

フィンランドのブラックメタルバンド Horna の 6th『Sotahuuto』をレビュー

HORNA - Sotahuuto

HORNA - Sotahuuto 収録曲

  1. Lähtölaukaus
  2. Vapise, vapahtaja
  3. Verimalja
  4. Tuhontuoja
  5. Sodanjano
  6. Ukkosmarssi
  7. Sotahuuto
  8. Vihanlietsoja
  9. Tulikäsky

HORNA - Sotahuuto REVIEW

フィンランドのブラックメタルバンド Horna の 6th『Sotahuuto』をレビュー。2009年リリース。

タイトルはフィンランド語で "War Cry" という意。前作『Ääniä yössä』の数ヶ月後にリリースでやけに早いなと思ったら、Bathory トリビュートのために曲は2004年に書かれたものだそう。2005〜2006年の間にレコーディング。Baptism の Lord Sargofagian がドラマーとして参加している。

デプレッシブ・ブラックメタルの前作から一転、今度は軽快なビートで荒っぽくリフを刻む『The Cult Is Alive』期の Darkthrone に近い作風となっている。ブラックメタルではなくパンク・ハードコアのアルバムとして聴いた方が良い。

いつものプリミティブなギターの音のままパンクをやっている感じ。音はかなり荒々しい。シンプルな80年代HM風リフとパンクリフの2本立てで攻め立てるノリの良い曲が多い。ブラック・スラッシュ風の #7. "Sotahuuto" と #9. "Tulikäsky" や疾走感のある "Ukkosmarssi" や "Vihanlietsoja" はカッコ良い。内容は決して悪く無いと思う。

半ばバンドが Shatraug のプロジェクトと化しているためだろうが、同じリフが複数の曲で何度も使われているし、アルバムの最後は急に途切れて終わるし、正直あまり真剣に作られたとは思えない内容である。これを Horna 名義でリリースしなくても良いんじゃないかという気がする。

HORNA - Sotahuuto CD情報

HORNA - Sotahuuto メンバー

  • Shatraug
  • Guitars, Bass
  • Corvus
  • Vocals
  • Lord Sargofagian
  • Drums
公開: 2019/10/24