FUNERAL THRONE Review
Nihil Sine Diabolvs
- Summoning
- Dark Moon Ritual
- Curse of Insomnolence
- Black Revelations of a Victorious Apocalypse
- Soulless Eternity
- From the Frozen North
- Lord of the Black Moon
- Summoned by Infernal Winds
- The Release
イングランドのブラックメタルバンド Funeral Throne の 1st『Nihil Sine Diabolvs』をレビュー。2008年リリース。
バンド名だけで期待値が上がってしまう重い看板を背負ったバンド。北欧ブラックメタルにデスラッシュやメロデス風パートを挟み混こんで複雑な展開の曲を聴かせる。リフやフレーズから察するに Dissection の影響が大きそうだが冷ややかさや哀感は薄い。
Iron Maiden みたいな静かなベースのソロラインからブラックメタルパートへ展開したり、プリミティブに疾走していたのにいつのまにかメロディック・デスメタルになってて驚かされたり前半は凝った構成の曲が揃う。後半は比較的ストレートなブラックメタルで荒涼感と邪悪さが一段増し。"Satan" を連呼する場面も。
リフやフレーズは基本型に忠実。ミドルテンポが多くやや地味な印象。可もなく不可もなし。ちょっと名前負けしている気がしないでもない。
Threshold
- Resurrection
- Through Transforming Fire
- Victory
- Hypnotic Coils
- Vessel
- Novus Ortus
- I) Gateway to Lucifer; II) Gateway to the Eye
イングランドのブラックメタルバンド Funeral Throne の 2nd『Threshold』をレビュー。2014年リリース。
作風は前作『Nihil Sine Diabolvs』から変わらず。ブラックメタルを基本としながらも雑多な音楽性。前作は Dissection の影響が見え隠れする作風だったが今作はメロディック・ブラックメタル的な要素は希薄。重厚感を増した音の暗黒性は前作以上。
曲自体がイマイチなのも前作同様。1曲に色々と詰め込んではいるが雑然とした曲展開で聴き処がわからない。間の悪いギターソロなんかはタイミングを外した漫才のつっこみの様で虚しかったりする。ブラックメタルしてるところはしっかりブラックメタルなんだが変に小細工するのでわかりにくくなってる気がする。