FUKI - Million Scarlets
元 Light Bringer のボーカリスト Fuki のソロ第2弾フルアルバム『Million Scarlets』をレビュー
FUKI - Million Scarlets 収録曲
- Bloody Rain
- 君の居ない世界
- Rのない月の恋はよくない
- Habitable Planet
- 絶戒のJuliet
- 題名 -Album ver.-
- 神様はきっと
- 子供のように
- Zinger Ringer Gang Love
- Sacred Bones Riot
- DAYS
FUKI - Million Scarlets REVIEW
元 Light Bringer のボーカリスト Fuki のソロ2作目のフルアルバム『Million Scarlets』をレビュー。2019年リリース。
Fuki Commune 名義の前作『Welcome!』以上に多種多様な曲を収録。ポップからバラード、パワーメタル、電波曲まで相当幅広い。苦悶する程の美旋律を聴かせてくれた前作に劣らず今作も豊潤なメロディ満載。ギターがズンズン響いていた前作よりメタル度は低いが最末期 Light bringer のファンならすんなり聴けると思う。
勿論それらの曲を見事に歌いこなす Fuki の歌がこの作品の最大の聴き処。Fuki の魅力を余す事なく収録している。よくもまあこれほど多彩な曲を歌いこなせるなと思う。何人ものシンガーが歌っているよう。個人的には陰陽座の黒猫と並んで現代女性メタルシンガーの最高峰だと思っている。
#1. "Bloody Rain" がシンフォニック・パワーメタルの名曲でメタル者の掴みは完璧。この "Bloody Rain" と #10. "Sacred Bones Riot" がパワーメタル曲だがこれはお手の物。どちらも素晴らしい出来。
捨て曲なし(能天気な #3. "Rのない月の恋はよくない" はあまり好きではないが)。曲調が豊富過ぎるので聴く人によってお気に入りは違うだろう。筆者はパワーメタル2曲と新しい試みの電波曲 #9. "Zinger Ringer Gang Love"、聴後を爽やかな気持ちにしてくれるラストの "DAYS" がお気に入り。
Disc Union のチャートに入ったのを見た事があるがメタル層以外にはどれくらい売れてるのだろう。これが一般的にも売れないなら悲しいとしか言いようがない。そう言いたくなるぐらいの充実作。