FUKI Review
Welcome!
- Welcome to my dream -Instrumental-
- 月が満ちる前に
- 輝く夜へようこそ!
- I’ll never let you down!
- 僕が生きる世界
- 朝な朝な
- 狂い咲け雪月華
- 青い季節に
- Liberator
- 未来
- Sail on my love
Fuki Commune『Welcome!』をレビュー。元Light Bringer のボーカリスト Fuki のソロ1作目。2016年リリース。
Light Bringer の解散に凹んだファン(筆者)を鼓舞する充実のソロ第一弾。大半の曲の作曲は Light Bringer のキーボーディストだった Mao。これで内容が悪いはずがない。Light Bringer 最終作の『Monument』に近いプログレッシブかつポップな作風は Light Bringer を継承したものと言える。メタル度も十分。
イントロの #1. "Welcome to my dream" に続く最初の2曲がアニメ曲風で「うっ」となるが以降は多彩な曲調の素晴らしい曲が続く。Light Bringer のファンなら失望する事はまずないと思う。どの曲もボーカルメロディが強力。Fuki の歌唱の素晴らしさは今更言うまでもない。歌詞も良い。極上のメロディと前向きなエネルギーに満ちていて心に沁みいる作品である。
#3. "輝く夜へようこそ!" は筆者の苦手なタイプだが他は捨て曲なし。特に後半の充実度は驚異的。#8. "青い季節に" から #10. "未来" の流れは完璧。壮大なバラード #10. "未来" での Fuki の絶唱には聴き惚れてしまう。名盤。
Million Scarlets
- Bloody Rain
- 君の居ない世界
- Rのない月の恋はよくない
- Habitable Planet
- 絶戒のJuliet
- 題名 -Album ver.-
- 神様はきっと
- 子供のように
- Zinger Ringer Gang Love
- Sacred Bones Riot
- DAYS
元 Light Bringer のボーカリスト Fuki のソロ2作目のフルアルバム『Million Scarlets』をレビュー。2019年リリース。
Fuki Commune 名義の前作『Welcome!』以上に多種多様な曲を収録。ポップからバラード、パワーメタル、電波曲まで相当幅広い。苦悶する程の美旋律を聴かせてくれた前作に劣らず今作も豊潤なメロディ満載。ギターがズンズン響いていた前作よりメタル度は低いが最末期 Light bringer のファンならすんなり聴けると思う。
勿論それらの曲を見事に歌いこなす Fuki の歌がこの作品の最大の聴き処。Fuki の魅力を余す事なく収録している。よくもまあこれほど多彩な曲を歌いこなせるなと思う。何人ものシンガーが歌っているよう。個人的には陰陽座の黒猫と並んで現代女性メタルシンガーの最高峰だと思っている。
#1. "Bloody Rain" がシンフォニック・パワーメタルの名曲でメタル者の掴みは完璧。この "Bloody Rain" と #10. "Sacred Bones Riot" がパワーメタル曲だがこれはお手の物。どちらも素晴らしい出来。
捨て曲なし(能天気な #3. "Rのない月の恋はよくない" はあまり好きではないが)。曲調が豊富過ぎるので聴く人によってお気に入りは違うだろう。筆者はパワーメタル2曲と新しい試みの電波曲 #9. "Zinger Ringer Gang Love"、聴後を爽やかな気持ちにしてくれるラストの "DAYS" がお気に入り。
Disc Union のチャートに入ったのを見た事があるがメタル層以外にはどれくらい売れてるのだろう。これが一般的にも売れないなら悲しいとしか言いようがない。そう言いたくなるぐらいの充実作。