SARGEIST - Unbound
フィンランドのブラックメタルバンド Sargeist の 5th『Unbound』をレビュー
SARGEIST - Unbound 収録曲
- Psychosis Incarnate
- To Wander the Night's Eternal Path
- The Bosom of Wisdom and Madness
- Death's Empath
- Hunting Eyes
- Her Mouth Is an Open Grave
- Unbound
- Blessing of the Fire-Bearer
- Wake of the Compassionate
- Grail of the Pilgrim
SARGEIST - Unbound REVIEW
フィンランドのブラックメタルバンド Sargeist の 5th『Unbound』をレビュー。2018年作品。
巷の評判が芳しくなく中々手を付けられなかった現行最新作。とはいえ、自分で評価してみない事にはわからないので意を決して購入。前作から Shatraug 以外のメンバーが一新。注目は Shatraug のギターの相方がアメリカ人、ブラックメタルバンド Demoncy のメンバーである。どういった繋がりだろうか。
Sargeist の作品としては物足りなさが残る作品である。基本路線はこれまでと変わりないが曲がつまらない。このバンドにしてはメロウ度が抑え気味。不明瞭なメロディラインのリフで気鬱な雰囲気物の曲が多い印象。前作『Feeding The Crawling Shadows』のタイトルトラックが持っていたようなアグレッシブながらも重い雰囲気の曲が目立つ。空間系エフェクトは前作よりは少なめで音自体はブ厚い。
激しく疾走しつつも哀切を絶やさずダイナミックに曲展開させていくのが Sargeist の魅力だが本作ではあまりメロディを活かせていない。特に前半はかなり辛い内容。曲調は意外と豊富でどちらかというと Horna の方が合いそう。後半はやや盛り返す。タイトルトラックの #7. "Unbound" と #8. "Blessing Of The Fire-Bearer" は Sargeist らしい哀感が炸裂する曲で捨ておくには勿体無い素晴らしさ。これだけでも聴いておこう。
SARGEIST - Unbound CD情報
- Finnish Black Metal
- 2018年リリース
- World Terror Committee
- metal-archives.com
SARGEIST - Unbound メンバー
- Shatraug
- Guitars
- VJS
- Guitars
- Abysmal
- Bass
- Gruft
- Drums
- Profundus
- Vocals