DRAUTRAN Review
Throne Of The Depths
- Zum Haff hinaus...
- Blót - Lohen der Opferung
- An den Pforten des Sturmes
- Gebaren des Sterbens in klanglosen Sphären
- Sævar niðr
- Styrt ned i Mælstraumen
- Dusk of the Fimbulwinter
- Hehre Runen in Dämmer und Eis
- Gen Niflheim...
ドイツのブラックメタルバンド Drautran の 1st『Throne of the Depths』をレビュー。2007年リリース。
ドイツの6人組シンフォニック・ブラックメタルバンド。歌詞はドイツ語。派手なキーボードと分厚いデスメタリックなリフで攻め立てる激烈なシンフォニック・ブラックメタル。土台となっているのは Emperor の 2nd『Anthems to the Welkin at Dusk』と 3rd『IX Equilibrium』の中間くらいの音楽性。
ドラマ性と攻撃性が高次元に融合したただの Emperor の亜流に留まらぬバンドである。ドイツ語の語りや女性ボーカル、アコースティックギターを用いた演劇チックなブラックメタルは聴き応え十分。
Emperor 型のシンフォニック・ブラックメタルをアトモスフェリック・ブラックメタルやポストロック的な空気感で包み込んだような印象。邪悪さや神秘性に変えて懐古や気怠さを感じさせる作風は個性的。
まるで1本のメロドラマを見ているような #7. "Dusk of the Fimbulwinter" がこのバンドの粋を集めた逸品。シンフォニック系ファンはお見逃しなく。本作リリースの後は音沙汰ないがどうしてる???