EATER Review

イングランドのパンクバンド Eater の音源集『The Compleat Eater』をレビュー。1993年リリース。

唯一のフルアルバムである1977年の 1st『The Album』にシングルやEPを加えた音源集。77年ロンドンパンクを存分に堪能できる全28曲70分。

スカスカの演奏とペラペラ音質。はっちゃけビートとせっかちなボーカルで楽しませてくれる爽快パンクロック作品。初期パンクらしい軽快さとポップさが滅茶苦茶イイ。このバンドはとにかく曲が良いのだ。

当時メンバーの年齢の低さでガキパンクなどと呼ばれていたらしい。ブンブン鳴らせて曲を引っ張るベースのみが老獪さを感じさせる。スカ過ぎる音のせいか振り切れていないパンクサウンドも愛らしい。

曲調の拡がった追加曲も良いが、やはり聴き処は名作『The Album』の前半。荒々しく弾けたパンクサウンドながらもポップでメロディも優れた初期パンクの名作の一枚。