TRIVIUM Review
Ascendancy
- The End of Everything
- Rain
- Pull Harder on the Strings of Your Martyr
- Drowned and Torn Asunder
- Ascendancy
- A Gunshot to the Head of Trepidation
- Like Light to the Flies
- Dying in Your Arms
- The Deceived
- Suffocating Sight
- Departure
- Declaration
アメリカのメタルコアバンド Trivium の2ndフルアルバム『Ascendancy』をレビュー。
普段好んで聴く種のバンドではないが Bookoff で格安で購入したので試聴。
メタルコアバンドとされているが、聴く限りはスラッシュメタルに近い印象を受けた。確かにボーカルがスクリームからサビでクリーンになってメロディを歌い上げる様はメタルコアバンドっぽい。歌メロもいかにもアメリカのメタルコアバンドという感じのもの。Wikipedia によるとメロディック・メタルコアになるらしい。
ツインギターの掛け合いやテクニカルなギターワークからスウェーデンのメロディック・デスメタルバンド群からの影響が窺える。特にギターやサビのボーカルメロディは 『A Predator's Portrait』『Natural Born Chaos』 あたりの Soilwork を彷彿とさせる。それでいてモダン・ヘヴィネス的なグルーヴ感はあまり感じないので、やはりスラッシュメタルと言った方が合っている気がする。
ただ、この手のバンドに共通して感じる、ギターリフとボーカルメロディのつまらなさはこのバンドにも当てはまる。似た様な曲も多い。後半に良曲が揃っていて持ち直すが前半は退屈な曲が続いて挫けそうになってしまった。
お気に入りの曲はタイトルトラックの #5. "Ascendancy", #8. "Dying In Your Arms", #10. "Suffocating Sight", #11. "Departure", #12. "Declaration"。色々不平を言った割には結構あるじゃね〜かとか言われそう。
機会があったら他作品も聴いてみよう。
The Crusade
- Ignition
- Detonation
- Entrance of the Conflagration
- Anthem (We Are the Fire)
- Unrepentant
- And Sadness Will Sear
- Becoming the Dragon
- To the Rats
- This World Can't Tear Us Apart
- Tread the Floods
- Contempt Breeds Contamination
- The Rising
- The Crusade
Trivium の3rdフルアルバム『The Crusade』をレビュー。前作『Ascendancy』のレビュー後にいつか中古屋で見つけたら買おうと思ってたらあっさり発見。Bookoff おそるべし。
前作からあらゆる面でレベルアップした印象の充実作。
特にボーカルの説得力が相当増したと思う。よく言われるように歌い方が Metallica に似てきた。スクリームやグロウルが殆ど無くなり、一般受けしそうな歌メロが増えている。これはもうメタルコアとは言えないだろう。曲の多様性も増した。
ギターソロの掛け合い等の緊張感溢れるギターワークの数々は Megadeth の『Rust In Peace』を思い起こさせる。ギタリストには堪らない内容だろう。
お気に入りは4曲目 "Anthem (We Are the Fire)"、正にアンセムといった感じの胸熱な名曲。間違えて "Rock You To Hell"(Grim Reaper)とか叫んでしまいそうになるけどね。
良曲満載。ただ全13曲1時間弱は長過ぎ!
Shogun
- Kirisute Gomen
- Torn Between Scylla and Charybdis
- Down from the Sky
- Into the Mouth of Hell We March
- Throes of Perdition
- Insurrection
- The Calamity
- He Who Spawned the Furies
- Of Prometheus and the Crucifix
- Like Callisto to a Star in Heaven
- Shogun
- Poison, the Knife or the Noose
- Upon the Shores
- Iron Maiden (Iron Maiden cover)
Trivium の4thフルアルバム『Shogun』をレビュー。レビューするのはDVD付き2枚組の日本盤。
厳ついタイトル通り前作よりヘヴィな作風に変化。しかし内容はヌルい、ヌル過ぎる!こりゃツマらん。ランニングタイムが1時間以上あって最後まで聴くのが相当キツかった。前作『The Crusade』のメロディアスで豊富な曲調を揃えた路線で惚れた方には不評なのでは。
前作では控えめだったスクリームが多用されていて重心の低い曲が多い。前作より2nd『Ascendancy』よりの作風に感じる。疾走曲が減ったのが大きいと思うが似たような曲が続くなという印象。ギターワークにも前作ほどの冴えは感じられない。
前作の要所要所で聴けた正統派メタル由来の曲展開が聴けなくなったのが1番残念。
DVDは未見。